こんにちは!「&est編集部」の田城です。
コットンは、木綿の種からとれる素材のこと。コットンの服は肌触りが良いというイメージを抱いている人も多いでしょう。本記事ではコットンの特徴や種類、魅力、コットンの服を楽しむための注意点と扱い方を紹介します。併せて、コットンの服を使ったコーデや着こなし方のコツも紹介していますので参考にしてください。
目次
コットンとは?特徴・種類をチェック
まずは、コットンの特徴と種類を見ていきましょう。コットンは歴史が長い素材の一つ。現在では世界のさまざまな地域で生産されており、種類が豊富です。
種子毛から作られる繊維のこと
コットンは、植物である木綿の種からとれるものです。種を守るために生えてくる、白いフワフワしたものを種子毛と言い、それがコットンとなります。
コットンの歴史を遡ると、原産は約8000年前のメキシコ。そこからインド・エジプトを始めとするさまざまな国へ渡り、日本には平安時代初期ごろに輸入されました。現在は、アメリカ・中国・インドの3ヵ国で主に生産されています。日本は国土が狭いため、ほとんど栽培されていません。
エジプト綿・スーピマ綿・新疆綿(しんきょうめん)が有名
コットンの種類は数多くあり、なかでも、エジプト綿・スーピマ綿・新疆綿の世界3大コットンが有名です。
種類 | 特徴 |
エジプト綿 | ・別名:ギザコットン ・シルクを思わせる光沢で優しい肌触り |
スーピマ綿 | ・別名:綿のカシミア ・耐久性が高く、しなやかで心地よい肌触り |
新疆綿 | ・繊維が長い ・触れたくなるようなやわらかい感触 |
数ある種類の中でも、有機栽培によって育てられ、認証機関が定めている基準をクリアしたものが「オーガニックコットン」に分類されます。製法過程で繊維が傷みにくいので肌触りが良く、敏感肌の人でも使いやすいのが特徴です。
コットン素材の服が持つ魅力
肌触りの良いコットンは古くから愛用されてきた素材。手軽にお手入れができ、1年中快適に着られるのがコットン素材の服が持つ魅力です。そのためレディース・メンズを問わず、さまざまなブランドのアイテムに使われています。ここでは、コットン素材の服にはどのような魅力があるのか見ていきましょう。
肌触りが良い
綿は木綿の種を守るために生えているため、もともとがやわらかい繊維です。毛先に丸みがあるため、ザラザラやチクチクといった刺激がほとんどありません。最初から天然のよじれを持っているため紡ぎやすく、滑らかで用途に合った風合いに仕上がります。
また、コットンは化学繊維と比べて静電気が起きにくく、乾燥する季節のパチパチが起きにくいのも魅力です。
耐久性・耐熱性が高い
コットンは他の天然素材よりも水に強い性質を持ちます。自分で洗濯ができて衛生面を保てるので、着る頻度の高いアイテムの素材としてはぴったりです。また、コットンは熱に強く加熱しても縮みにくいのも魅力の一つ。アイロンがけがしやすいので、シワになっても対処しやすいですよ。
1年を通して快適に着られる
コットンは繊維の中心部分が空洞で通気性が高いため、暑い夏から寒い冬まで1年を通して着回しやすい素材です。汗を吸収して外に放出するので蒸れにくく、夏でもサラッと着られます。一方で、冬はコットン素材の服の上から上着を着ると熱の放出を抑えられ、暖かさをキープできます。
コットン素材の服の注意点/扱い方
肌触りの良いコットン素材の服を長く楽しむためには、注意点を把握した上で上手に扱うのがポイント。コットン素材は、縮んだりシワになったりしやすいですが、少しの工夫で最小限に抑えられます。
①縮み・シワ
コットンは吸水性が高いため、縮みやすくシワになりやすい性質も持ちます。縮みが起こるのは、吸水によって膨張して引っ張られた糸が、乾燥して元の長さに戻ろうとするためです。
乾燥機を使えば短い時間で服を乾かせますが、水分を急激に蒸発させるので縮みやシワを引き起こしてしまいます。以下のポイントに気を付けて干せば、縮みやシワを防げます。
- 脱水後は服をしっかり振りさばき、大きなシワを取る
- 干したら、さらに服を軽く叩いてシワを伸ばす
- 縮んだ繊維を伸ばすように、軽く引っ張って干す
②生乾き臭
コットンは吸水性が良い一方で、水分がすぐに蒸発しないといった性質もあるため、自然乾燥では時間がかかることも。特に、湿気が高い日に干すと生乾きの状態が続いて雑菌が繁殖し、嫌なニオイの原因につながることもあります。
生乾き臭の予防には、風通しの良い場所で、洗濯した服同士の間隔を開けて干すのが効果的です。また、付いてしまったニオイは洗濯では落ちないので、軽く煮沸すると良いでしょう。
➂服の色移り・変色
コットンは染色しやすい反面、洗濯中に塗料が溶けて色落ちや色移りする場合があるので注意が必要です。特に、濃い色味の服には多くの染料が使われているため、洗濯中に色が溶け出す可能性があります。洗濯時は白いものと分ける、色移り防止シートを使うなどの工夫をしてみましょう。その他、以下のような対策も効果的です。
対策 | 効果的な理由 |
洗濯ネットの使用 | 服を直接洗濯機に入れると、服同士の摩擦によって色移りしてしまうため |
お風呂の残り湯などの温水を使わない | 水温が高いほど塗料が溶け出しやすくなるため |
洗濯物をすぐに干す | 濡れた服をそのままにしていると、服が触れ合うことで温度が上昇し、色移りしやすくなるため |
なお、コットン服の黄ばみが気になる時は、漂白剤の使用がおすすめです。コットンが持つ染色しやすい性質を活かすことで、気になる黄ばみを落としやすくなります。
コットン素材の服を使ったおすすめコーデと着こなしのコツ
ここからは、コットン素材の服を使ったコーデと着こなし方のコツを紹介します。コットンの優しい風合いを活かしたコーデを参考に、日々の着こなしを楽しんでくださいね。
コットンブラウス×ワイドパンツ
ハリのあるベージュのブラウスに、黒のワイドパンツを組み合わせたコーデ。同じコットンでも、ハリのあるアイテムを使うことでコーデにこなれ感をプラスでき、家着感を抑えられます。トップスのブラウスはボリュームがありますが、丈が短めなのでワイドパンツとも好相性です。
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コットンワンピース×チェックスカート
黒のコットンワンピースにスカートを組み合わせたコーデです。ワンピースとスカートをレイヤードすることで、シンプルな黒のワンピースに奥行きをプラス。おしゃれなだけではなく、寒い時期は防寒対策にもなります。ワンピースはハリのある素材で、コーデにこなれ感をプラスしています。
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コットンワンピース×パンツ
コットンワンピースに、ほど良い太さのパンツを組み合わせたコーデです。コットン素材のワンピースは部屋着感が出がち。しかし、デザイン性のあるものを選ぶことで、おしゃれなコーデに見せられます。こちらのコーデは、前身頃部分にピンタックが施されている点がポイントです。ワイドすぎないほど良い太さのパンツと組み合わせることで、きちんと感のあるコーデが完成します。
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co;ill nineおすすめのコットンの服
やわらかな風合いの綿ガーゼを二重にして、より立体感のある素材で仕立てた綿100%のワンピースです。さらっとした雰囲気のある生地感でロングシーズン使えます。前を開ければ羽織物としても使えます。5色展開なので、自分に合うカラーを見つけられるでしょう。
【使用したアイテム】
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着心地の良いコットン素材の服でおしゃれを楽しもう
肌触りが良いコットン素材の服は、通気性・吸水性・保温性に優れたアイテム。夏はサラッと涼しく、冬は暖かく着られるなど、1年を通して楽しめます。また、耐久性があるので自宅で手軽にお手入れでき、清潔さを保てる点も魅力的です。気になるシワ・色移り・ニオイなどは、コットンの正しい扱い方さえ知っておけば防げます。お気に入りの一着を見つけて、コットン素材の服を取り入れたコーデを楽しんでくださいね。