こんにちは!「&est編集部」の田城です。
ファッション用語でよく耳にするようになった、こなれ感や抜け感。どうすればこなれ感や抜け感のあるおしゃれができるのか分からない人もいるでしょう。それぞれの言葉の意味や、コーデにこなれ感・抜け感を取り入れる方法と注意点、おすすめコーデを紹介します。
「こなれ感」と「抜け感」とは?
こなれ感と抜け感は、どちらもおしゃれ上級者に見せるための着こなし術ですが、少し意味合いが異なります。まずは2つの言葉の意味から見ていきましょう。
こなれ感:おしゃれな雰囲気を感じさせる着こなし
こなれ感とは、ファッションを熟知した上で、頑張っている感じを出さずに、自然とおしゃれな雰囲気を感じさせる洋服の着こなしです。
「こなれる」は漢字で「熟れる」と書き、物事に熟練するという意味があります。このことから、ファッションのテクニックのひとつとして、こなれ感という言葉が使われるようになりました。
抜け感:リラックスした雰囲気を感じさせる着こなし
抜け感とは、気取らずにリラックスした雰囲気を感じさせる洋服の着こなしのこと。大人の余裕を感じる演出でもあります。単なるラフな格好というわけではなく、きちんと感のあるコーディネートをあえて着崩し、嫌味なく軽やかな雰囲気に仕上げるのがポイントです。
こなれ感を出すテクニックと注意点
こなれ感を出すには、アイテムの着方を工夫するのがポイント。こなれ感の取り入れ方と注意点を紹介します。
トップスをフロントインする
フロントインとは、トップスのおへその部分だけをボトムスにインする着こなしのことを言います。インすることで自然にこなれ感や抜け感が出せます。フロントインの注意点はトップスをインしすぎたり、出しすぎたりしないことです。
<フロントインのやり方>
- トップスの裾をすべてボトムスに入れる
- 背中側の裾をすべて出し、サイドは半分ほど出す
この時、横から見ると裾のラインが斜めになるように裾を調整する - ボトムスにトップスが入りすぎないよう、つまんで自然なふくらみを出せば完成
抜き襟をする
抜き襟は、シャツやブラウスのボタンを多めに開けてうしろに引っ張り、うなじを見せる着こなしのことです。もともと三角襟シャツの着こなしとして広まりましたが、今ではバンドカラーシャツやブラウス、アウターを着こなす時にも使えます。なお、襟のないアイテムであっても、抜き襟と表現する場合があるようです。
抜き襟は、やりすぎるとだらしない印象になる恐れがあります。着物や浴衣を着る時と同様、拳ひとつ分を目安にうなじを見せるようにするのがコツです。もし抜いた襟が前にずれてくる場合は、裾をフロントインして固定するか、裾を結ぶなどして対処しましょう。
アウター類を肩掛けする
カーディガンやジャケットといったアウターに袖を通さず、肩にかけるスタイルもこなれ感たっぷりに仕上がります。ただし、肩掛けスタイルに挑戦する場合は、サイズ感や素材に注意しましょう。
ジャケットは少しオーバーなサイズ感のものを選び、肩をしっかりと覆います。大きめサイズがトレンドであるのに加え、重量がある分ズレにくくなります。カーディガンの場合は、ウール素材やVネックのものを選ぶと、ずれ落ちにくいですよ。
レイヤードを取り入れる
レイヤードは「重ねた」を意味する言葉で、ファッションで言うレイヤードは重ね着を指します。例えば、シャツの上にニットやベストを重ねたり、ワンピースの下にレギンスやパンツを重ねたりすることです。
レイヤードする際、重ねたアイテムが見えすぎても隠れすぎてもアンバランス。そのため、下に重ねたアイテムをほど良く見せるのがポイントです。また、重ねすぎは季節感がなくなり着膨れの原因にもなります。バランスを見ながらアイテムを重ねましょう。
もうひとつ注意したいのが、重ねるアイテムのサイズ感です。上に重ねるアイテムをゆとりのあるものにすれば、レイヤードした時にシワにならず、きれいに見えますよ。
レイヤードコーデのコツはこちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
袖や裾をロールアップする
ロールアップとは、衣服の袖や裾などを外側に巻き上げるファッションテクニックです。簡単にできて一気にこなれ感がアップします。ロールアップする幅や巻き方によって印象が変わるのが特徴的です。
袖のロールアップは、袖を少し折り返すとシルエットがコンパクトになり、ヘルシーな印象に仕上がります。ボトムスは、きれいめな雰囲気やこなれ感をたっぷり出したければ細めのロールアップ、今っぽさを出したければ太めのロールアップにするのがおすすめです。
ただし、大袈裟に巻きすぎないよう注意しましょう。例えば、ボトムスをふくらはぎまでロールアップしてしまうと、こなれ感ではなく子どもっぽく見えてしまう可能性があります。
抜け感の取り入れ方と注意点
抜け感は、勘違いするとダサいファッションになってしまうことも。さりげないおしゃれを目指すためにも、抜け感の取り入れ方と注意点を知っておきましょう。
さりげない肌見せを意識する
さりげない肌見せが、ファッションに抜け感を出すポイントです。手首、足首、デコルテを見せると、軽やかな雰囲気になります。ただし、露出のしすぎは媚びた印象を与えてしまう恐れがあるので注意が必要。抜け感ファッションは、あくまでさりげなく肌見せすることが重要です。
もし、洋服を着崩して肌見せするのが苦手であれば、チュール素材などの透ける素材の洋服を選んでみましょう。肌を直接見せていなくてもライトな印象を与えられますよ。
【着用アイテム】
サイズや色でメリハリを持たせる
気軽に抜け感を出したいなら、オーバーサイズのトップスを取り入れるのがおすすめです。リラックス感が大人可愛い雰囲気を演出します。なお、トップスと同様、ボトムスもゆったりシルエットだとメリハリのないコーデになりかねません。タイトなボトムスを合わせるか、締め色アイテムを取り入れるなどして、バランスを取りましょう。
【着用アイテム】
素材の印象を上手に活用する
簡単に抜け感を演出できるのが、とろみ素材や麻素材を活用したコーディネートです。とろみ素材とは、触り心地が滑らかでつるんとしている生地素材。とろみ素材の洋服は、体にフィットしながらもラフさがあり、抜け感を出しやすいアイテムです。
【着用アイテム】
また、リネンなどの麻素材の洋服を纏えば、大人のリラックス感漂う雰囲気を演出できます。きちんとしすぎないシワ感は表情豊かで素敵です。
こなれ感・抜け感を出せる、レディースコーデ例
次に、こなれ感・抜け感を出せる女性向けコーデを紹介します。コーデ例を見て、アイテム使いや着方をチェックし、こなれ感や抜け感を取り入れてみましょう。
シャツ・ブラウス×ベストのレイヤードコーデ
シャツやブラウスとベストを組み合わせたレイヤードコーデ。こなれ感があるだけではなく、温度調整もできて万能です。着回しやすさを重視するなら、少しゆったりめのサイズ感のベストを選ぶのがおすすめです。
【着用アイテム】
サイズ感と色味にこだわったナチュラルコーデ
抜け感を作りやすいラミー素材のワンピースにシャツとボトムスをレイヤードしたコーデ。白のシャツに暗めのカラーのアイテムを合わせると、コーデが引き締まります。麻素材の羽織りとパンツは軽やかで季節感も取り入れながら、おしゃれに見える組み合わせです。
【使用したアイテム】
▼「co;ill nine(コイルナイン)」の商品一覧はこちら
綿麻ダブルガーゼシャツをメインにした抜け感たっぷりコーデ
綿麻シャツで抜け感のポイントである、ほんのり肌見せを意識したコーデ。薄手で透け感のあるシャツは、ジャストサイズで着てしまうと肌感が強調されやすいので、少しオーバーサイズのものを選ぶと調和され、こなれ感もプラスされます。ボトムスは足首丈くらいのパンツを選び、全体の露出を控えめにしてバランスを取るのがコツです。
▼「co;ill nine(コイルナイン)」の商品一覧はこちら
こなれ感・抜け感を演出│万能なシャツワンピース
品質の良いリネンをシャンブレー織りにしたワンピース。シャンブレーが持つニュアンスある色味が立体感や高級感を演出しています。背後に向けて少し長くなっているカーブフォルムと、背後のギャザーディテールが美しいシルエットをつくり出します。ボタンを留めればワンピース、羽織ればロングシャツジャケットといった2WAYの着こなしが楽しめる万能さです。
▼「co;ill nine(コイルナイン)」の商品一覧はこちら
こなれ感・抜け感を取り入れておしゃれ度をアップしよう
頑張ってる感を出さずにおしゃれな雰囲気を出せるこなれ感と、気取らずリラックスした雰囲気を出せる抜け感。どちらも上手に取り入れることで、コーデの完成度がぐんとアップします。今回紹介した取り入れるコツ・注意点やコーデ例を参考に、ぜひ挑戦してみてください。