こんにちは!「&est編集部」の田城です。
「女性らしさ」「男性らしさ」にとらわれず、自分らしく楽しめる自由なファッションスタイル「ジェンダーレスファッション」。言葉は聞いたことがあっても、「具体的にどのようなファッションを指すのか分からない」「挑戦してみたいけれど着こなしが分からない」という人もいるのではないでしょうか。そんな人のために、ジェンダーレスファッションの特徴や着こなし方、おすすめのアイテムを紹介します。
目次
ジェンダーレスファッションとは?ユニセックスとの違いも
ジェンダーレスファッションとは、性別にとらわれない中性的で自由なファッションのことです。まずはジェンダーレスファッションがどのようなものか、ユニセックスとの違いと合わせて確認しましょう。
ジェンダーレスファッションの意味
ジェンダーレスとは、「男は外に出て働くもの・強くあるもの」「女は家を守るもの・可愛らしくあるもの」といった従来の固定概念をなくし、男性らしさ・女性らしさにとらわれない考え方のこと。つまり、ジェンダーレスファッションとは、デザインや見た目の男性らしさ・女性らしさにとらわれない自由なファッションのことを言います。
近年、「ジェンダーレス女子」や「ジェンダーレス男子」が注目されています。ジェンダーレスへの取り組みは多様性を尊重する風潮と重なるため、今後も重要視されるでしょう。
年齢にとらわれない「エイジレスファッション」についてはこちらの記事で紹介しています。
ジェンダーレスファッションの特徴
ジェンダーレスファッションでは、中性的なアイテムを取り入れるのが一般的です。メンズ、レディースそれぞれのテイストが混ざったアイテムを使うことで、これまでと異なる雰囲気を演出できます。
<例>
- 男性が脚のラインが出るスキニーパンツやスカートを穿く
- 女性が体のラインを拾わないオーバーサイズの服を着る など
男装や女装というわけではなく、男性的とも女性的とも言えないような服装をするのがジェンダーレスファッションの特徴です。中性的でシンプルなカラーのアイテムを選べば、着回しの幅が広がります。
ジェンダーレスファッションとユニセックスとの違い
ジェンダーレスと似た言葉に「ユニセックス」があります。ユニセックスの意味は「男女を問わず着られる服」。男性用、女性用といった括りを取り払い、男女ともに使える商品を指します。
ユニセックスの一例として挙げられるのが、学校の制服です。ジャケットやスラックス、スカートの制服を自由に組み合わせて着用できる学校が増えています。近年ではファッションやメイクの他、ランドセルなどの持ち物まで性別にとらわれない選択が浸透してきています。
ジェンダーレスファッションも男女兼用の意味合いを含みますが、ユニセックスとの大きな違いは「男性・女性らしさにとらわれない」というメッセージ性があるかどうかです。
ジェンダーレスファッションの着こなし方
ジェンダーレスファッションのポイントは中性的な雰囲気に仕上げること。ジェンダーレスファッションの着こなし方を紹介します。
シンプルなカラーでクールにまとめる
ジェンダーレスファッションはカラー使いがポイントです。前述のとおり、シンプルなカラーをベースにクールな印象を意識すると中性的にまとまります。モノトーンやアースカラーといったクールなカラーでまとめると、スタイリッシュなコーデに仕上がります。
抜け感を演出する
だらけた印象ではなく、きちんとした中に抜け感やリラックス感を意識するのもジェンダーレスファッションのポイントです。細身のボトムスにゆったりとしたトップスを合わせたり、袖をまくったりして抜け感を演出するのもおすすめ。体のラインを拾わないシルエットの服は、体型差が出にくく中性的な印象を与えます。
抜け感・こなれ感について詳しくはこちらの記事で紹介しています。
スポーツやアウトドアミックスでカジュアルに着こなす
スポーツ・アウトドア系のアイテムは性別を問わず着用しやすく、ジェンダーレスファッションに適しています。どちらかといえば男性らしさが強いアイテムが多い傾向にありますが、キャンプコーデなどのスポーティーコーデは女性も挑戦しやすいでしょう。
トップスかボトムスどちらかをタウンユース用にすれば、カジュアルなジェンダーレスファッションを楽しめます。夏でも冬でも、季節を問わずに取り入れられるのもポイントです。
ジェンダーレスファッションのおすすめコーデ
ここからはジェンダーレスファッションのおすすめコーデを紹介します。中性的かつ抜け感・リラックス感のあるコーデをセレクトしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
デニムセットアップ×ベルト
オーガニックデニムのセットアップで作るクールなコーデです。配色は2色にまとめ、シンプルな印象に仕上げています。メンズライクな雰囲気に袖をまくって抜け感を演出しているのもポイントです。
【使用したアイテム】
デザイントップス×ワイドパンツ
カジュアルながらデザイン性のあるアイテムを使ったおしゃれなコーデです。トップスはゆったりとしていますが、袖や裾のドローコードでシルエットに変化をつけられます。ワイドパンツでリラックス感と中性的な雰囲気を演出し、インナーのTシャツを差し色として使っているのがポイントです。
【使用したアイテム】
Tシャツワンピース×ブーツ
Iラインながらジャージ素材でカジュアルに着こなせるワンピースに、ハードな印象のブーツを合わせたコーデです。カラーはモノトーンでまとめてクールな印象に。ハードなブーツで中性的なかっこよさを演出しています。
【使用したアイテム】
ジェンダーレスファッションにおすすめのアイテム
ジェンダーレスファッションは女性らしさが前面に出るアイテムを使わないのがポイントです。ジェンダーレスなアイテムを多く展開するブランド「massless(マスレス)」から、すぐに取り入れられて着回しがしやすいアイテムを紹介します。
きちんと感&抜け感が絶妙「ecoarchリネン」
le lin zephyr renayus(ル・ラン ゼフィール レナトゥス)フランス・ノルマンディ産の麻(亜麻)を使用したベストです。コントラストの効いた刷毛調の脇プリントと、ダブルブレストのマニッシュなデザインがアクセントになっています。ジェンダーレスやユニセックスを表現するマニッシュなデザインのアイテムです。
【使用したアイテム】
メンズライクな「THOMAS MASONストライプ」
素晴らしい発色と、絹のような風合いの生地にインパクトのある手描き風ロゴを表現したシャツ。伝統的かつ最高品質のクオリティを誇る、THOMAS MASON(トーマスメイソン)の生地を使用しています。
ドロップショルダーによるオーバーサイジング、ビッグカフス、脇ポケットなど、シャツでありながらアウター感覚で羽織れるボーダレスなデザインが特徴です。
【使用したアイテム】
ジェンダーレスファッションで新しい自分を見つけよう
多様性が尊重されるようになった現代。性別による区別のないジェンダーレスファッションも自分自身を表現する手段の一つです。ジェンダーレスファッションは中性的なアイテムやシンプルなカラー使いが特徴で、着こなしの幅が広がる点が魅力です。
ジェンダーレスの考え方は今後もさらに浸透していくと考えられます。今こそ、自分らしさを出せるファッションで新しい自分を見つけてみてはいかがでしょうか。