リネンとは?麻との違いは?種類と特徴、夏におすすめのアイテムも紹介!

ファッション

こんにちは!「&est編集部」の田城です。

リネンは通気性や吸収性に優れ着心地も良いため、昔から衣類を始めとするさまざまな製品に使用されています。リネンの取り扱いをマスターすれば、リネンに取り入れたコーデをより楽しめるでしょう。この記事ではリネンの歴史を始め、種類やメリット・デメリットを解説。リネンの衣類の取り扱いや、夏におすすめのアイテムも紹介します。

 

良質な天然素材「リネン」とは?

 

リネンはフラックスという植物から作られる天然繊維です。リネンの使用は古代から始まり、現在では衣類やシーツといった日用品に使われています。まずはリネンの発祥地や歴史、混同されやすい麻との違いについて解説します。

リネンの発祥地と歴史

リネンは紀元前8,000年頃から使われ、人類最古といわれている繊維です。発祥地はチグリス・ユーフラテス川の辺りとされています。

 

古代エジプトでは、神事やミイラを巻く布、一般民衆の服にも使われていたとの記録があります。古代ギリシャやローマでは、上流階級の間で上質なリネンが愛用されていました。

 

またヨーロッパでは、先史時代から船の帆や網などに用いられ、中世に入るとリネンの織物が流通したといわれています。近代に入り大量に生産されるようになったものの、第二次世界大戦後は生産量が減り、現代は主にベルギーやフランス北部で栽培されています。

リネンと麻の違い

麻とは植物から作られる繊維の総称です。亜麻科(フラックス)が原料であるリネンも麻の一種。リネンの他にラミー、ヘンプ、ジュートなども麻に含まれています。リネンやラミーは衣類やタオルなどの日用品に、ヘンプは衣類やロープ、ジュートは麻袋やカーペットなどに使用されています。

 

他の天然繊維との違いは、こちらの記事を参考にしてください。

 

リネンの代表的な種類3つ

 

リネンには産地や混紡した素材によってさまざまな種類があります。その中で代表的な3タイプの特徴と用途を解説します。

1. アイリッシュリネン

アイリッシュリネンはアイルランドで生産され、リネンの中で最高品質といわれる生地です。繊維が非常に細やかで、滑らかな肌触りと光沢感が特徴です。摩擦に強いので、衣類のみならずバッグの素材としても使用されています。また、格式の高いホテルのタオルやベッドシーツなどの寝具にも使われています。

2. フレンチリネン

フレンチリネンは亜麻を原料とし、フランス北部で栽培されている生地です。通気性が良く滑らかな肌触りで、上質な生地として知られています。上品な光沢感と、使い込むほど風合いが増すのが特徴です。シャツやワンピースなどの衣類を始め、スリッパなどの雑貨用品にも使用されています。

3. コットンリネン

コットンリネンは、コットン(綿)とリネンの混紡生地です。コットンのやわらかさや、リネンの通気性の良さといった、それぞれの機能性を持ちあわせています。コットンを混合することで、シワや型崩れが起きにくいという特徴も。肌触りが優しいことから、赤ちゃんや敏感肌の人に向けた製品にも使用されています。

 

リネンの4つのメリット

リネンは強度や吸収性、通気性といった優れた機能性を持ち合わせています。リネンのメリットを詳しく見ていきましょう。

1. 丈夫で長持ちしやすい

リネンは天然繊維の中でも強度が高い素材。特に水に濡れるたびに強度が増す特徴があります。洗濯を繰り返しても傷みにくいので、リネン素材の製品は長く愛用できるのがメリットです。

2. 通気性に優れている

リネンの繊維は中が空洞で密度が低いため、通気性が抜群。湿気の多い梅雨や夏にリネンの衣類を着用すると快適に過ごせます。

3. 吸水性に優れている

リネンの吸収性はコットンの4倍ほどあるとされ、さらに速乾性にも優れています。リネン素材の衣類は汗を吸収してもすぐに乾くため、夏場もべたつかずに心地よく着こなせます。

4. 汚れにくく清潔に保てる

リネンの繊維に含まれるペクチンという成分により、汚れがしみにくいのもメリットです。通気性に優れていることから菌が増殖しにくく、清潔な状態を保てます。リネン素材は汚れても落ちやすいため、衣類の他にキッチンファブリックにも用いられています。

 

リネンの2つのデメリット

 

リネンは機能性に非常に優れている素材ですが、一方で縮みやシワが起きやすいといったデメリットもあります。それぞれ詳しく解説します。

1. 縮みやすい

リネンの生地は密度により違いはあるものの、5~10%ほど縮むことがあります。30度以上のお湯で洗うと、縮みやすいので注意が必要です。乾燥機の使用も避けた方が良いでしょう。

2. シワになりやすい

リネンの繊維は伸び縮みしにくく、洗濯や着用によってシワになりやすい特徴があります。ついてしまったシワは取りにくいため、脱水時間を短くするなど洗濯時の工夫が必要です。逆にシワを活かし、ファッションとして楽しむのも一つの方法でしょう。

 

リネンの衣類の取り扱い方Q&A

リネン素材の衣類は丈夫で機能性も優れますが、縮みやシワが生じやすい特徴もあるため、取り扱いには注意したいところです。リネン素材の衣類を扱う際の疑問点に回答していきます。

リネンの衣類は洗濯機で洗える?

 

洗濯機でリネン素材の衣類を洗うことは可能ですが、縮みやすいため「弱水流コース」や「おしゃれ着コース」といった生地に負担が少ないコースで洗うことをおすすめします。もしくは、優しく手洗いをすると安心です。

 

洗濯機・手洗いのどちらも中性洗剤を使用し、水か30度以下のぬるま湯で洗います。洗濯機で脱水する場合は、脱水時間を短くするのがポイントです。型崩れが気になる場合は、専用のネットで平干ししましょう。夏場の晴れた日なら、脱水をせずに濡れたままハンガーにかけて干すと、シワになるのを防げます。

アイロンをかけても良いの?

 

リネンの繊維は強度があるため、高温でアイロンをかけても問題ありません。スチームでシワが取れない場合は、霧吹きをするとシワが伸びやすくなります。濃い色の衣類には、念のために布当てをしてアイロンがけをしましょう。

リネンの衣類を長持ちさせる保管方法は?

 

リネンの衣類は、厚みのあるハンガーにかけて保管するのがおすすめです。細いハンガーは肩の部分に負担がかかってしまいます。また、小さくたたむとシワになりやすいので、大きめにたたみましょう。色あせや黄ばみを生じさせないよう、日の当たらないところに保管することも重要です。

 

夏におすすめ!リネン素材のアイテム3選

使えば使うほど風合いが増し、愛着が出るのがリネンを使った衣類の特徴です。

 

今回は、30代からの自分磨きを頑張る大人の女性に向け、生地とデザインにこだわったお洋服や雑貨を提案する「&est STYLE(アンドエスト スタイル)」と、リネンやコットンなどの環境に優しい天然素材を中心に上質なモノ作りを提案する「co;ill nine(コイルナイン)」から、夏におすすめのリネンのアイテムを3つ紹介します。

 

着回し力抜群な「リネンベスト」と「リネンパンツ」

 

リネン100%のベストとパンツのセットアップです。ほどよくハリのあるリネンキャンバス素材を使用しています。爽やかなベージュと落ち着きのあるブラックの2色展開です。

 

<ベスト>

肩が隠れるフレンチスリーブで、気になる二の腕をカバーしつつ華奢見せするデザイン。ボトムスと合わせるだけで、締まりのあるスタイリングが叶います。ノースリーブトップスとして一枚での着用も可能で、着回し力も抜群です。

 

 

<パンツ>

センタープレスとストレートシルエットで、すっきりと美しいレッグラインを叶えます。身体のラインを拾わず、細すぎず太すぎずの絶妙なバランス感。ベストとセットアップで着用するのもおすすめです。

 

【使用したアイテム】

 

 

シャキッと着こなせる「9番手リネンベスト」

 

9番手リネン素材で仕立てたベスト。ほどよく厚みがあり、シャリっとした風合いが魅力です。前開きなのでシャツの上から気軽に羽織れて、コーデのアクセントにもなります。

 

【使用したアイテム】

 

羽織り物としても活躍「ラミーギャザーシャツワンピース」

 

麻の中でもより細番手の光沢もあり、高級感のあるラミー素材のシャツです。たっぷりのバックギャザーがインパクトのある1枚。バックのギャザーディテールと前後差のあるカーブが美しいフォルムを作り出します。 前留めしてワンピースとして、羽織ってロングシャツジャケットとして、2WAYの着こなしが可能です。 

 

【使用したアイテム】

 

夏はリネンのアイテムで快適におしゃれを楽しもう!

 

通気性・吸水性が良いリネンは、衣類を始めとしたさまざまなアイテムに使用されています。シワになりやすく縮みやすい特徴はあるものの、取り扱い方法をマスターすれば、長く愛用できるでしょう。暑い夏はリネン素材のアイテムを取り入れて、快適におしゃれを楽しんでくださいね。

ライフスタイル通販「&est-アンドエスト」

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